【映画レビュー】「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」

2020年5月9日

Amazonプライムで、2017年に映画公開された「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を観ました。

この映画は、20世紀に世界を席巻したマクドナルドの創業者、レイ・クロックの物語です。

※以下、ネタバレたっぷりのメモなので、まだ見ていない方は目次で感想まで飛ばしてみてください。

〜映画の内容〜

【1940年頃の飲食店】

1940年当時、アメリカの飲食店はレストラン型(ウエイトレス・豊富なメニュー・テーブルでのゆっくりとした食事)のスタイルが当たり前だった。

【マクドナルド兄弟が行った革新的取り組み】

テイクアウト方式の導入
ウエイトレスの廃止
不要なメニューを削除しハンバーガーとポテトとドリンク以外のメニューを廃止
割れるリスクのある皿から包み紙を使用変更
ジュークボックス(音楽の流れる機械)を廃止
待ち時間を30秒に減らす、調理人員配置のシステム化

共通点:選択と集中と独創性で、コスト削減と売上アップを実現した。

【レイ・クロックが進めたマクドナルドフランチャイズ化の取り組み】

レイ・クロックはマクドナルド兄弟が発明した優れた店舗オペレーションシステムをアメリカ中に広げるために、資本家を中心に口説き回る。

「黄金のアーチをアメリカ中に作ろう」
「教会は日曜日だけだが、マクドナルドは毎日開店する」

一方で、資本家(出資者)が必ずしもずっと味方でいて続けてくれるわけではなく、彼らとフランチャイズを契約すると、やる気がない・勝手にレシピやメニューやシステムを悪い方向に変えてしまうなどの問題が生じた。

【レイ・クロックが求めたマクドナルドの理念】

マクドナルド=ファミリー
優秀な働き手=やり手の精力家、大胆な野心家であれ

理念を共有できる人たちを中心に勢力拡大を続けるが、新たな問題が浮上する。

【マクドナルドフランチャイズビジネスの課題】

収入源が少ない
手元資金がない
契約で変更事項にマクドナルド兄弟に対して都度承認がいる

これらが足かせになり、一時は資金ショートに陥りかねない危機を迎えた。

【マクドナルドの成長戦略に劇的な変化をもたらした決定打】

自社の1事業としてやるとしがらみが多く、物事をスピーディに進められなかった
→レイ・クロックは新しく会社を作ることで、土地の所有権を有し、マクドナルド兄弟の権限を外した。皮肉にも、それが爆発的なマクドナルドの事業拡大に繋がることになる。

【感想】

この映画にはビジネスにおいて重要なエッセンスが詰まっていると思いました。

ミキサーの営業だったレイ・クロックが、マクドナルドを世界を席巻するような企業にまで育てあげたのは、ヒト・モノ・コトの出会いから派生したチャンスを逃さなかったこと、目的達成のための戦略と行動を徹底したことが大きな要因でしょう。

また、挑戦に年齢は関係ないことを、レイ・クロックは教えてくれます。

一方で、レイ・クロックが行ってきたビジネスのブラックな部分も鮮明に描かれています。自分自身も社会人になってからは営業の仕事をずっとしてきた中で、自分事に置き換えられるようなシーンがいくつかありました。

レイ・クロックの行動の全てが正しかったとは思いませんが、綺麗事だけで勝ち続けられるほど甘くないのもビジネスの世界の事実。これから社会に出る学生や、既に社会人として働いているビジネスマンなら一度観て損はない映画です。