【智弁学園VS智弁和歌山】西村王雅が見せた快刀乱麻のピッチングで流れを引き寄せた智弁学園が「智弁ダービー」を制する

近畿大会注目の智弁ダービー。兄弟校である智弁学園と智弁和歌山が対戦するのは、2002年の夏の甲子園以来となりました。

今年の高校野球春季近畿大会は、奈良県の佐藤薬品スタジアムが会場です。

初めて行くスタジアムでしたが、試合開始30分前に到着して待っていたのは、チケットを買い求める観客の長蛇の列。。過去にもなかなかないレベルのチケットの列だったようです。

それを証明するように、試合開始前から内野席は既に満席で立ち見もいる状態。外野席も半分ぐらい埋まるほど大盛況でした。

試合は9−7で智弁学園が智弁和歌山に勝利。

この日の主役は間違いなく、智弁学園の新星サウスポーでした。

今日の試合で目立った選手をピックアップします。

【智弁和歌山】

黒川史陽(二塁手)

下級生の時から主力を務める選手ですが、右に左に2つのツーベースを打ち分け2安打3打点。彼が1番に座ることの相手投手に与えるプレッシャーは相当なものだと思います。

西川晋太郎(遊撃手)

黒川同様、下級生から活躍してきた選手で、今日も貫禄の3安打1本塁打2打点。下級生の頃よりもパワーがついてきた印象です。智弁学園の柳田のショートゴロの時には、西川のグラブさばきに観客から感嘆の声も上がっていました。

徳丸天晴(右翼手)

甲子園経験者がずらりと並ぶ打線の中で4番に座るスーパー1年生。

第3打席で特大のファールで観客をどよめかせ、第4打席では左中間を破るツーベースを放ちました。

打席での雰囲気や打撃フォームは大阪桐蔭当時の中田翔を思わせます。将来が楽しみなスラッガーです。

池田陽佑(投手)

選抜のときよりも本格派投手として進化している印象がありました。

ストレートは常時140キロを超えていそうな威力があり、スライダーやカーブ、フォークなどを織り交ぜた投球からは、絶対的エースとしての貫禄が漂っていました。

【智弁学園】

塚本大夢(三塁手)

智弁学園の核弾頭。マルチヒットにデッドボールを受けた直後の盗塁奪取。積極的でガッツのあるプレーは後半にチームへ勢いをもたらしていました。

サードで足のある選手というのは貴重ですから、彼の存在は智弁学園の大きな強みと言えそうです。

吉村誠人(一塁手)

6−2という智弁学園のビハインドで迎えた満塁のチャンス。ここで打って欲しいという場面で放った、同点に追いつく満塁弾では彼の勝負強さを見せてくれました。

西村王雅(投手)

正に衝撃の公式戦デビュー。今日一番の驚きでした。

公式戦初登板とは思えない堂々たるピッチングで、智弁学園に流れを引き寄せ、逆転の立役者となりました。

左のサイドハンドから繰り出されるキレと威力のある130〜135キロぐらいは出ていそうなストレートと変化の大きいスライダー中心に、強打の智弁和歌山打線から4回8奪三振。

経験豊富な智弁和歌山の各打者が振り遅れるケースが目立ちました。

夏には各マスコミからスーパー1年生と呼ばれるような活躍を奈良大会で見せてくれると確信しました。

間違いなく再来年のドラフトに名前が上がってくるピッチャーになると思います。

【試合のまとめ】

両チームともに甲子園の常連校らしく、守備でのミスも少なく持ち味の強打を発揮しあい、見応え十分の非常にレベルの高い試合となりました。

両チームの勝敗を分けたのは、2番手以降の投手の出来だったように思います。

智弁和歌山は池田が絶対的エースとなっている一方で、控え投手がもう一段階レベルアップすれば、改めて夏の甲子園の優勝候補になってくると思います。

智弁学園は逆に今日で1年生の西村が台頭してくれたことは、夏の甲子園出場に向けて大きな財産になったでしょう。

夏の甲子園で改めてこのカードの対戦を見てみたくなりました。